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中国医学は全身のバランスを整えることに主眼を置く医学です。
その目的は病気の治療だけではなく、若さを保ち、長生きしてたくさんの子どもを残すため、老化防止はもっとも大きな研究課題となり、中国医学の大きな柱となりました。
老化現象のすべてを科学的に解明するには、まだまだたくさんの時間がかかるでしょう。
その一方で、西洋医学だけではどうにもならない問題があることもわかり始めています。
西洋医学的なアンチエイジングでは、ホルモン補充療法が大きな柱のひとつとなっていますが、中国医学の立場からすると、早急な効果を期待するあまり、人体という全体もバランスを無視した方法と考えざるを得ません。
中国医学では人体を小宇宙と考え、症状が起きているところだけを見て全体のバランスを無視すると、必ずひずみが起きると考えます。
アンチエイジングもこれと同じように、足りなくなったものを単に補うのではなく、全体としてのバランスをどのようにととのえるか。
症状の軽減だけではなく、本当の健康を取り戻すことだと考えます。
中国医学の基本理論は「陰陽五行説」ですが、その根本にあるのは、気(生命体のエネルギー)の論理です。
気がスムーズに体を流れていることが健康の条件なのです。
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中国医学では生命力を先天的なものと後天的なものとに分けて考えています。
先天的なものは両親から受け継ぐもの。
後天的な生命力は育まれるもので、健康的な生活を心がければだれでも手に入れることができます。
中国医学における「腎」とは、簡潔に言うと両親から受けついだ生命力が宿る場所です。
人間が生きていくには生命力が不可欠ですから、「腎」は五臓六腑の中でも特別重要な存在といえます。
腎は成長、発育、老化、生殖をつかさどる場所。
すなわち腎の力が衰えれば老化は加速されることになるのです。
人体を構成する気・血・津液(リンパ液など体液)の三要素のうち「気」はもっとも根源的なものです。
血と津液は気から生まれ、気がめぐることで血と津液のめぐりも良くなります。
反対に気が滞り始めると、さまざまな心身の不調や病気の原因となるのです。
年齢に見合った自然な変化こそが生命力の安定であり、結局はアンチエイジングンつながるのです。
気・血・津液のバランスが保たれ、体に無理をさせていない人は美しく老いていきます。
中国医学の養生法は、人間の知恵の結晶です。
生活の基本となる食事、睡眠、運動、入浴、排泄などの基本的な養生法は、アンチエイジングのための生活の基本として取り入れていただきたいと思います。
食養生としては、冷たい飲み物や食べ物を避け、腹八分を守り、食後はゆったりと過すことです。
食べたものがうまく消化吸収されずに胃腸に停滞することを「宿食」。
水分が停滞することを「留飲」といいます。
宿食や留飲は気の生産とともに、気の流れを悪くします。
予防するには、胃腸をしっかりと休ませる時間を作り、胃腸がめりはりをもって活動することができるようにすること。
中国医学の言う「医食同源」とは、なにも毎日薬膳を食べなさいといっているのではなく、なるべくその土地でとれた旬のものをバランスよく食べるということです。
せめて日本人が食べなれてきた食材を旬の時期に偏りなく食べる、
極端に辛いものや刺激の強すぎるものは食べ過ぎない、
腹八分を心がける、
夕食は寝る2時間前以前に済ませる、
といったことを大切にしたいものです。
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